2011年、革命の年

昨年の2月27日に「いつ21世紀になったのだろう?」 という記事を書きました。この中で価値観の変化が世紀の切り替わりと考えることもできるのではないかと述べ、一つの事例として阪神淡路大震災について触れました。よもや半月後にあのような大きな地震が発生するとは思ってもいませんでした。
このことは大きな衝撃を与え、3月にはブログの更新を止める旨を伝える記事を書いています。実は2月中にはブログ上で中篇程度の小説を連載形式で書くことができないかと考えており、内容や文章としてやっていけるかどうか実際に筆を動かしてみている時期でもありました(このことは「【小説】『絶体零度』あとがきもどき」 でも触れています)。4月17日から実際に掲載を始めましたが、これを書くまでの間に私自身ショックから立ち直る必要がありました。自分の書いた記事が引き金になったとまではさすがに思いませんでしたが、今でも心に傷を負っている方の多い阪神淡路大震災を取り上げ、その直後に東日本大震災があったものですから、どうしてもその関連性を想起してしまったのです。今思えばブログ更新を止めることを告げる記事は『このまま阪神淡路大震災の記事を一番上に出しておくわけにはいかない』という焦りから書いたものだったのかもしれません。
2012年と年が改まり、これで昨年の震災が片付いたとはけして思いませんが、上記のような私の中での葛藤についてブログ記事でも一度けりをつけるべきだと考えました。それが今回の記事の内容となります。



2011年3月11日14時46分に東北地方太平洋沖地震が発生しました。さらにそれに続く津波や余震によって被害はさらに大きなものとなりました。私はこのことによって日本人はもちろんのこと、世界中の人の価値観ががらりと変化したように感じます。今でも地震による揺れに私たちは敏感に反応し、緊張し、慌てふためきます。今年になってすぐにまた大きな地震がありました。01日14時28分頃鳥島近海で発生したマグニチュード7.0の地震です。日本列島のおよそ半分を揺らしましたし、久しぶりに大きな地震だったので驚かれた方も多かったかと思います。実は海外メディアもこれに関して記事を書いており、ロイターやAP通信が地震発生の速報を、日本時間での夜になってもCBSやWSJといったところがこのことを伝えていました。海外の方々もまだ日本の状態に注視しているということでもあり、そして地震に敏感になっている証でもあると言えるのではないでしょうか? また阪神淡路大震災と大きく異なる点は原発事故が伴っていたことであり、科学/技術と社会の在り方について疑問が投げかけられることとなりました。体制などにも批判の目が向けられ、確かにそれらは改善されていくべき事柄であるとは思うものの、一方でこれまで科学/技術ときちんと向き合ってこなかった私たち自身の姿勢を変える努力をしなければ、この価値観の変わった中に新しい社会を構築することは難しいようにも思います。そうした考えから(内容は少し難しくなりますが)「東日本大震災で見直されるべきもの」 という記事を書いてみました。
しかしながら震災のショックから立ち直れていない方もまだまだ大勢いるようです。私自身もそうなのではないかと思います。まだ地震があるとかなりの恐怖を感じ、ともすれば身動き取れなくなってしまうかもしれません。今回の震災による被害は物理的なものに留まりません。心理面でも被害は甚大かつ複雑であり、そのケアが今後の課題となるでしょう。冒頭の文章から、当時の私は今回の東日本大震災と阪神淡路大震災を結び付けて考えていたことがわかるかと思います。この現象は他の方にも少なからず起きているようで、中には阪神淡路大震災の経験がフラッシュバックしてしまう方もいるようです。ですがこの二つは別物であり、分けていかなければなりません。しかし精神科医やセラピストですら混同し、本来であれば以前からあった心の傷を治さなければならないのに、今回の震災のこととして対応してしまっている方がいると聞きました。このように精神的にまだ生活がつらいと感じている人たちに、私は鞭打つことはできません。ただ身近な人が助けを求めていたらそれに手を差し伸べたいですし、それならばこの先少なくとも十年はこの震災のことを真剣に考え続けようと考えています。

2011年は私自身も精神的に落ち着かなかった一年でした。また現在でも本調子ではないと言わざるを得ないと思います。幸運にもそんな私を支えてくれた方が何人もいます。お互いに声を掛け合うことで、それが日常の他愛のない会話であっても、大分救われました。そのことに私は感謝しつつ、同時に自分も相手をちょっとでも元気づけられていたら嬉しく思います。大変な年ではありましたが、そうした何気ない日常の大切さを感じさせられた一年でもありました。
年が明けて2012年となりました。まだまだ大変な時期が続きそうです。皆様にとってよい年になることを祈りつつ、しかし無理せず一歩一歩確かな日常を歩いていってもらえたらなと願っております。
Commented by zattoukoneko at 2012-01-02 09:18
今後のブログ予告。
正直きちんと決まっていません(ぇ
本文でも述べましたが私自身の生活もまだ安定したとは言い切れず、そしてネタ切れなのです(ぇ
ただ連載小説は分割されていて読みにくいとの声を頂戴しましたので、ショートショートにチャレンジしようかなと考えています。ただ原稿用紙10~20枚程度で綺麗にまとめるのは難しいですね。いくつか案は出して大まかな構成を考えていますが、単発で終わりにしたくもないとも思っているのである程度の方向性も最初から打ち出したく。そのため何度か原稿を破り捨てています。端的に言うとネタ切れです(ぇ
by zattoukoneko | 2012-01-02 09:29 | 雑記 | Comments(1)