効率的な痩せ方

今回は効率的に痩せる方法についてです。あとはその他あれこれ。まあ、これは穴埋め記事に近いので気楽に読めるかと。(まあ、いくら後に繋げようかとは思ってますが)



まずは痩せるにあたって、脂肪細胞についての知識から。
脂肪細胞というのは名前からある程度想像できると思いますが、脂肪を蓄積する細胞のことです。別に体の中に脂肪が直接溜まっていくわけではありません。
この脂肪細胞というのは他の細胞と違って増える時期が限定されています。その後はずっと固定です。
増えるのは幼少期に二度。生まれてから1歳ほどまでと、5歳のあたりまでの二度です(ここはあえて曖昧にしておきます)。それと一番期間が長く、重要なのは成長期の頃。10歳頃から17歳の半ばまでです。
この時期に栄養を取りすぎると(見た目的にも太るのですが)、脂肪細胞が増殖することとなります。この数が多ければ多いほどその後太りやすくなるというわけです。
――と、ここで疑問に思う方もいるかもしれません。脂肪の細胞が増えないのに、成人してからも太るじゃないか、と。
確かに細胞の数は増えません。しかし「その中に入る脂肪の量が増えて膨らむ」のです。大体40倍まで膨らむとされています。(ただしリバウンドを繰り返すとこの限界値が増えるとされてます。下手にダイエットをして、すぐに気を緩めないように!)
さてこれが「脂肪細胞全体」の概説ですが、脂肪細胞には大きく分けて二種類あります。白色脂肪細胞と褐色脂肪細胞というものです。

まず白色脂肪細胞は、みなさんのイメージする脂肪のこと。こいつが増えると太りやすい体質となります。
一方の褐色脂肪細胞というのは熱を発散させる作用があります。これは脂肪細胞ではあるわけですが、どんどん体内に溜まった熱を外に出してくれるので、数が多いと太りにくい体質になるわけです。
となれば、いかに白色脂肪細胞を増やさず褐色脂肪細胞を増やすかが太らない体質をつくるためには大事になります。ということでここからは褐色脂肪細胞の増やし方。

まず褐色脂肪細胞というのは背中の首元から肩甲骨の辺りに大きく分布しています。次に多いのがお腹の上部ですね。みぞおちのちょっと下辺りと思ってくれればいいかと思います。
で、ここの活動を促進してあげればいいのです。つまりはどんどん熱を出させると。
一番効果的なのは水泳ですね(あとでこれはもう一度触れます)。運動して体温はもちろん上昇しますし、一方で周りには水があるのでどんどん熱を奪ってくれます。またサウナがあるところほどベター。サウナで体を温めてからプールの中に入ればより効果的に熱を褐色脂肪細胞から奪ってくれます。(ただし急に飛び込むのは心臓への負担が大きいのでダメ!)
ただ水泳のできるところってなかなかないですよねえ。スポーツクラブなんて「ぼったくりだろ!」というくらいに値段がしますし。ということでもっと簡単な方法をば。
ようは体を温めて、その熱を褐色脂肪細胞から出させればいいわけです。なので「お風呂とシャワー」を使えばそれでOKです。

以下、具体的なやり方。
湯船に熱めのお湯をはっておきましょう。ちょっと入るのに躊躇うくらいでいいでしょう。そこに首まで使って、熱さを感じなくなるまで我慢します。時間的には30分くらいあれば十分かな? ここは個人個人で環境への適応力が違うので、早い人は10分とかで慣れるかと。
次にシャワーでぬるま湯(かなり冷たいと感じる程度)をうなじの辺りからかけていきましょう。ぬるま湯にしておくのはプールでの話と同じ。心臓への負担が大きくなるのを避けるためです。このぬるま湯に慣れてきたら温度を徐々に下げていきましょう。これも10~30分くらいですかね。あんまりやりすぎると体が冷えすぎるので注意してください。
これを大体一日に4セットくらいやります。すべてで30分かかるとかなりの時間になってしまいますが、まあ2時間程度で終わると思いますよ? 女性の平均入浴時間を考えればこれはそんなに長くないかと。
と、こんなふうなことを成長期の頃にしておけば太らない体になるわけです。あるいは運動不足とかが重なってもすぐに元の体重に戻せますね。
ちなみに私の体重ですけど45キロです。いくら食べてもまったく太らないですねえ。(なんかIBMでみると痩せすぎだから、一日に2300キロカロリー摂れとか出るんですけど……あー、その数倍食べても変わらない場合どうしろと?)


お? もしかしてこの記事を読んでる人の中には「成長期過ぎてるんだけど?!」と思っている方もいるかもしれませんね。
確かに褐色脂肪細胞を増やせる時期は限定されています。ですが大人になってもここから熱が発散されることには変わりません。ですのでまったく同じことをやれば効率的に痩せられます。さすがに体質は変わりませんが(時々活性化されるなんて情報を見ますが、正式な論文での発表は私は見たことないかな)、簡単に体の熱を上げられてそれを外に逃がすことができるので痩せるのには効率的なのです。



さて、効率的なダイエット方法を教えたところで、巷に流れている誤情報をびしばし切り刻んでやりましょう(笑)
まず、「一ヶ月で5キロ減!」とかよく聞くわけですが――そもそも普通に運動してれば一週間で5キロ減るのが当たり前です。そしてそこから体内のホメオスタシスなどの作用により停滞します。これがちょうど一ヶ月間続きます。なのでこの売り文句は当たり前すぎるというw だからどこもかしこも「5キロ」と言ってるわけです。そこが限界ですから。(なお次の月からはゆっくりと落ちていくようになるはずです。体がうまく痩せる方向に調整されていればそうなるかと)
あとダイエットにはウォーキングやマラソンがいいなんて聞きます。まあ確かに私の紹介した方法だけでは筋肉がつきません。また呼吸商(吸った酸素と排出した二酸化炭素の比です)で考えると、炭水化物が1.0で、タンパク質が0.8、脂質が0.7となっています。この数字が大きい方から消費されやすいのでタンパク質からできてる筋肉が脂肪より先に削られてしまうわけです。なので運動もしなければ体が弱くなりますし、またバランス調整能力も崩れるのではないかとされています。なので適度な運動は必要なのは間違いないです。ただ実際にこれで痩せられるかどうかと問われると、「無理だねぇ」と返すしかないかと。
どうしてそういう答えになるかというと、消費するカロリーを考えればいいわけです。ウォーキングの場合たった1キロ落とすためだけに50時間とか必要です。マラソンだと20時間とかだったかな? これで痩せたかったらやり続けろということです(だって食べたら戻っちゃうじゃないですか)。最近ではこれによって新陳代謝があがるともされており、確かに体調の調整なんかも考慮するとその効果はあるかもしれません。(新陳代謝だけに限ったら怪しい感じですね)
けれど痩せることを目的の中心に据えるなら、むしろ熱量をどんどん出してくれる褐色脂肪細胞を上手に使った方がいいわけですね。また仕事の関係などで急ぎで痩せたい方もいるでしょうからそういう人にはお薦めしておきます。(ただしこれ使っても限度がありますし、リバウンドの話を忘れないように!)
あるいはやはり水泳でしょうね。こちらは体も動かしますし、水で熱をとっていってくれますから。なお水泳で1キロ痩せるのに必要な時間は30分で、あらゆるスポーツの中で一番早いです。


まあ、残る問題は「どこの脂肪を落とすか」ですかね。これに関してはもっとずっと長く記事を書かないといけないので掲載予定はなし。というか、私は武道をやってたからか自分でどこをどう動かせばどの筋肉が使われるかとかを知っているのですよね。これは経験的に覚えてきたので明文化するのが難しいですね。筋肉の配置と働きを全部覚えろっていうのは……さすがに無理でしょうし。

さてダイエット関連の話題はこんなところでしょうか?
で最後にですが――最初で脂肪細胞の増える時期で「1歳くらい」と「5歳くらいまで」と曖昧にわざとしておいたわけですが、実はこの辺りにその後の人生に係わるようなことが密集しているのです。キーワードだけ入れておくと、絶対音感とか虫歯とか。
まあこの記事はまた今度。とりあえず、これから暑い季節ですし、学生は夏休みだから実践しやすいかと思ってこの記事にしてみました。冬じゃあ……寒くてやる気になれないのでw
Commented by zattoukoneko at 2010-07-14 04:39
ちょっと次回の記事とかどうしようか悩み中です。
いくつか書き上げてはあるのですけど、その中で特に「パラダイム」の話を始めるとなっがいのですよ。
しかもその後、錬金術の話や、東洋医学と西洋医学の根本的な違いとかに連鎖していくので、それはそれは長い特集になると。

いくつか突発的な記事を入れていたら、実は七月も半ば。ここからさすがにこの「パラダイム」特集はやれないかなあ、と。
ま、月の終わりとか気にしなくてもいいのかもしれないですけどね。とりあえず現在スケジュール調整中でーす。
by zattoukoneko | 2010-07-14 04:35 | 生物・医療 | Comments(1)