キングダムハーツに関しての感想

SQUARE ENIXさんより発売されているキングダムハーツ(以下KHと略記)というシリーズがあります。
スクエニさんとしては、FF・ドラクエと並ぶ三本柱としたいらしく、実際売り上げや人気でみると、確かにその通りになりそうです。

知らない方向けにざっとした概要を。
(これまで何作か発表されていますが、その多くの)主人公であるソラは、キーブレードという武器を持ってあらゆる世界を冒険することになります。武器は名前の通り、鍵の形をしています。
大きな特徴は様々な世界が出てくること。実はディズニーさんとのコラボで、不思議の国のアリスやピーターパン、あととても人気のあるプーさんなどが出てくるほか、FFシリーズのメンバーもがんがん出てきます。
バトルシステムはとても快適で、すぐに慣れることができ、RPGとアクションの混ざったような形式です。これはとても面白くてハマります。
テーマはタイトルにある通り、「心」です。それと光と闇というものの対立も出てきます。

現在発売されているタイトルは、
KH (PS2)
KH FINAL MIX(KHのインターナショナル版) (PS2)
KH CHAIN OF MEMORIES (ゲームボーイアドバンス)
KHⅡ
KHⅡ FINAL MIX+(Ⅱのインターナショナル版で大幅改定&CHAIN OF MEMORIES をポリゴン表示にしたもの)
KH coded (モバイル、現在更新中)
KH 358/2 Days (DS)
そして9日に発売される、
KH Birth by Sleep (PSP)
という感じです。

当初私がこのタイトルを買い始めたのは、その「さまざまな世界とのコラボ」が気になったからです(FFキャラが好きだというのもありますが)。
実はこのアイデアは中学時代に私も考えていたものでした。他人の作品のキャラクターを登場させる(というかそうせざるを得ない)という物語を考えていました。詳細は今回の趣旨とは外れるのでやめときますが、簡単にいうとトトロと似たようなものです。

で、KHの感想としては、
バトルシステムは簡明で、でも上級者でも楽しめる。
ストーリーは極めてわかりやすい。最初に掲げられた対立も「光と闇」というもので単純。
以上を踏まえて私は「ああ、FFは随分大人向けになってきたから、こっちはこれから大人になっていく人たち向けか」と思ってました。
ただシークレットムービーがあり、Ⅱの予告みたいなものがありました。これは見てみると、実は「光と闇」だけではない、という感じを彷彿とさせるものでした。でもきちんとストーリーを見てればⅡの概要はすぐにわかってしまう程度のものです(もちろん細かいところはわかるわけないですが)。

で、KHⅡ(およびⅠとⅡの中間のCHAIN OF MEMORIES)は、「ああやっぱりか」という印象でした。以前KHⅡ FINAL MIX+についてはコメントしました。
やり込み度は上がったけれど、せっかく様々な世界に行けるのにそれらのストーリーが短すぎでした。
そして何より不満だったのはXIII機関というのと今度は戦うことになるのですが、十三人も相手がいて、かついくつかのディズニー世界があって、どう考えても消化しきれるわけがないです。実際彼らの考えていることがよくわからないままストーリーは終わります。
ので以前紹介したようにFINAL MIX+に関してはバトルとしてXIII機関と深く関われたな、という印象です。

で、ここまではストーリーとしてはあまりよくないという感じでしたが(子供向けと考えればこれでもいいのかもしれませんが、Ⅱはそれにしてもお粗末)、358/2 Daysでがらりと印象が変わりました。
これはスクエニさんが発案したものではなく、任天堂さん(だったと思う)の方からオファーがあって、製作が決まったものです。
これはXIII機関側が主人公になり、ⅠとⅡの間に彼らが何をしていたかが描かれます。
これは最高です。(Ⅱで描かれていなかったという不満があったからだとは思いますが)XIII機関の内情が見えてきてとても楽しい。Ⅱだけでも機関が一枚岩でないことはわかりますが、この作品によってXIII機関のメンバーのそれぞれの思惑が見えてきました(まだ完全ではないですが)。
何より「XIII」機関なのに何故かいる14人目、シオン(Xion)の存在。Ⅱには出てこないのでどう考えてもこの作品中で消えるのは明白ですが、そこに至るまでの描き方が素晴らしい!! Ⅱの汚名はばっちり返上。お釣りが山ほどきました。勘のいい人ならシオンが何者なのかはトレーラーなどを見てて大体予想はついてしまいますが、そんな弱点なんて微塵も感じさせませんでした。
(なおバトルシステム面も「ほんとにDS?」というくらい素晴らしいです。やり込み度も抜群)

で、近日発売されるBirth by SleepはさらにXIII機関や、キーブレードについての謎、Ⅰ、Ⅱで明示されてこなかった設定などがかなり明かされるようです。これは期待大です。

ただ若干疑問なのは、私が当初抱いた感想「子供向けだろう」はⅡ以降覆ってきそうです。世界設定が下手をしたらFFよりも複雑(というか数作品に渡っても世界観がまだ見えてこないので、確実にそうでしょう)。一応FFよりはわかりやすく描かれていくのですが、すでに子供向けではないです。しかしプロデューサーの野村哲也の発言によれば、「人気がなくなれば続編はなし」とのこと。下手したら設定未解決のまま終了?!、という感じです。これは狙って小出しにしている可能性もありますが、続編が決定でないのなら下手にそういう伏線を見せないで、一作ごとに終わらせるべきではないか、とも思います。おそらくは人気が続くと自信があったのでしょう。

何にせよやや不満は残るものの、見事にユーザーは釣られるわけです。
私? 喰らいつきまくりですが何か?
Ⅰ・Ⅱだけではストーリーとしてやや不満ですが、その後の作品も合わせて考えるとかなりいい作品と言えるます。またバトルシステムはひたすら快適で楽しいので、それ目的で始めてみてもいいのではないかと思います。(あとディズニー・FFキャラに釣られるのもありです。ああ、エアリスってこんな声だったんだ、って感じでしたw)


以上、不満点も述べてしまいましたが、私はお薦めしたい作品に掲げることにしました。
すでに数作品出てますが、インターナショナル版のみをやればまだまだ追いつくので、これからやってみようかという方は今が時期だと思います。
てなわけでBbS発売前に紹介でした。

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アルティメット ヒッツ キングダム ハーツ
アルティメット ヒッツ キングダム ハーツ ファイナルミックス
アルティメット ヒッツ キングダム ハーツ II
アルティメット ヒッツ キングダム ハーツ II ファイナルミックス+
キングダム ハーツ 358/2 Days(スリー ファイブ エイト デイズ オーバー ツー)
キングダム ハーツ バース バイ スリープ
by zattoukoneko | 2010-01-05 01:23 | ゲーム | Comments(0)