人権・平等問題 Part. 4

さてはて大体のことは書きましたかね。他にも書きたいことはありますが、この辺にしておきましょう。
ちなみに小説のテーマ、ということからこの話を取り上げることにしたわけですが、最後にどうして小説でこれを取り上げたいと思っているのかについて触れておきたいと思います。
想像してもらえればわかると思いますが、新しい人権・平等の概念の構築というのは難しい仕事です。上で挙げてきたものを見てもらえればわかるとおり、人権史・宗教史・民俗学・障害者問題・生命倫理などを徹底的に網羅しないと新しい概念なんて作れないのです。それはきっと(うまくいっても)数十年かかる仕事になるでしょう。そして新しい概念ができたとして、それが普及するためにはさらに何十年必要なことか……。当然私は生きていません。研究したいといっても、仕事としてやるからには何か業績を上げないとクビになってしまいます。他の研究を同時に進めるか、成果を小出しにしていくか――いずれにせよ難しい話です。それに論文で発表しても、それを読んでくれるのは専門家ばかりです。よほどの影響力がない限り、世間一般には広まらないでしょう。
ならばこの問題は次世代に託すべきではないか、そう考えたのです。もちろん丸投げにするわけでなく、上で書いたみたいに私自身にできるところまではやります。その上で問題提起として若者に小説という形で伝えてみてはどうか。そんなことを考えたわけです。小説ならば多くの人に読まれるわけですし。そんなことを中学頃に考え、研究と小説書きというのを人生の柱にしていこうか、と決めたわけです。

なお、この人権・平等問題を取り扱う話はすでに構想は練られています。タイトルも決まっていて、『透明に 白く濁った 青空に』といいます。当初は一冊分の予定でしたが、話を面白くするためと、(蛇足かもしれませんが)より細かく説明するために二巻にしたいと思っています。
ただ……上で書いたことを中高生にもわかりやすく、かつ途中で飽きないように面白く書かなきゃ最後まで読んでもらえないわけで。残念ながら今のところ私にはその筆力が足りないと思っています。そのため現在保留中というわけです(一応ちょっとずつはアイデアを出してはいるのですが)。
まずはプロデビューが先決なので、この話が書かれるのはずっと先のことになりそうですが、いずれ形にしたいと野心を抱いています。
ま、そんな決意表明をしたところで今回は終わりにしましょうか。長文になりましたが、読んでくれた方には感謝です。
by zattoukoneko | 2009-11-01 17:18 | 社会・経済 | Comments(0)