【小説】『絶体零度』あとがきもどき

今回はブログ上で連載形式にして書いてみた小説『絶体零度』のあとがきもどきとなります。
一応本文を書き終えて書いているという意味では「あとがき」なのでしょうが、実際には次にどのような記事を書くにしても順に読み進めてくれている方には突然な印象を与えてしまうかなと思ったので、小休止という感じです。なお次回に何を書くかは決まっていません(ぇ 閲覧者数を見ていると評判が良かったようなのでもっと短めで何か書いてみるのもいいかなと検討していますが、連続も疲れるからイヤだなあと(ぇえ?

なおネタバレも含みます。まだ読んでいない方は是非。第一回目へのリンクはこちら。
   『絶体零度』1-1-1へ
また読んでくださった方には感謝の意を。拙い作品ではありましたが少しでも楽しんでいただけたなら幸いですm(_ _)m

   ***

今回の執筆の趣旨は『まあとにかく好きなように書いてみよう』でした(ぇ
もちろん自分の愚痴や日常報告みたいなものを小説にしてもそれはただの自己満足ですので、他人に読まれることは意識し、楽しんでもらえるようにしたつもりです。
一方で普段書き慣れない文章や物語展開をして、それを自分も楽しむことにも重点を置きました。先では『好きなように』と書きましたが、むしろ『普段と違う書き方でも放棄することなく最後まで書き続けられるか』が適切な表現かもしれません。自分のオリジナリティなりテーマ性は自然と出てくるものだろうし、それが出来ないと面白く感じられないので頓挫してしまうのですよね。


書くにあたって縛りのようなものを若干。
①続編がないように完結すること。(←完結させるのは当たり前なのですが、大抵は話を考えようと思えばできてしまうのでそれすら封印の意)
②文章を多少小難しい感じにし、イベントも減らす。(←書いてある内容と文章のみで勝負)
③書き溜めをせず、一つ書き終えて掲載してから次の回の執筆に取り掛かる。(←ただし全体の大まかなプロットはさすがに作りました)
まあ言ってしまえば純文学のようにしたかった、ただし文章で魅せるというよりは書いてある内容で面白いと思ってもらえるようなものを書けないかなと、そういう挑戦でした。
この難しいところはお話が説教臭くなってしまうところですね。ただ派手なイベントにばかり目が行ってしまう構成だとテーマ性が伝わりにくくなるのもまた事実。
基本的には小説の「テーマ」というのは読んでくれた方が好きなように受け取ってくれればよいと思います。押しつけがましいのは読みたくなくなりますしねー。ただ目を引く設定とかトリックばかりで(その時の驚きはあっても)長く印象に残らない話も増えてきている気がします。特に近年のテレビドラマとかそんな印象。
なので小説だけでなくあらゆる物語でこのバランスを取ることが望まれていると考えているのですが、今回はあえて大きめに傾けてみたということになります。


テーマはこれと書いた本人が述べてしまうのは無粋でしょうけれど、今回『現代社会というのは~』ということを瑠璃が口にしていますし、主人公の成明もそれを考える場面があるのでそれがテーマと受け取られやすいのかなあと思ってはいたり。
実際に私がそれをテーマに掲げていたかどうかは別として、確かにそうした話題が結構入ったなとは感じます。主人公は何かしら考えはするのに社会の在り方に疑問を持たないで生活してきたという設定だったのが関係しているのでしょうね。
この話を考えたのは今年の2月19日頃で徒然と書いてみるという記事の中でちょっと触れていたりします。小説の掲載でもやってみようかなと考え始めたのはそれより以前ですね。ただ話の長さとして一つの中に収まる程度だと短すぎるし、かといっていくつにも分割してしまってはブログという媒体の性質からして読みにくくなるだろうなと決めかねていた時期がそれなりにありました。
解決策として中篇程度の長さで完結するものとし、各話読み切りとまではいかずとも新聞の連載小説のようにやっていけないかなと今回のような形になりました。上記の縛りはここから導き出されたものだったりします。……当初の予定では原稿用紙200枚程度としていたのが最終的に295枚になったのは、本当に各話を書き終えてから次回分に取り掛かっていたからだと思います。最初に立てたプランも本当に大まかなものだったのでその場その場で相当な数の修正が入っていたりするので。
いずれにせよ企画していたのは二月末から三月初めで、第一話(1-1-1)だけはやれるかどうかの確認も兼ねて2011年3月4日に書いたということがデータの作成日時から私のPCでは確認出来たりします。
ただその後の3月11日に東日本大震災があって、名称こそ『東日本』となっていますが日本全国や世界中がその影響を受けました。特に原発の事故が重なったというのが特徴であり、今後見直しがなされていくことと思いますが、一方で科学/技術や社会の在り方全体を見直そうという動きはほとんど見られない感じがします。
また一部では活動をしている『気になっている』という人もいる気も。今回の震災を契機に何か新しいことをやろうとすることは否定はしないですし良いことでもあるとは思うのですが、従来からすでにあったもの(先行の研究や開発がされていたもの、および自分たちが看過していた問題とその責任)に目を向けないで批判ばかりが先行している人は何事も成せないのではないかなと考えたり。
今回書いた『絶体零度』の主人公である飯田成明という人物はまさに社会と自身の関係に目を向けてこなかった人間で、そこだけ抽出すると現代の多くの人に共通するのかもしれません。もちろん個々人で事情は異なりますし、成明には彼独自の道を歩んでもらって自身の問題を解決してもらうわけですが。


重ねて言うことになりますが、現代社会と科学/技術と人の関係についてを一番のテーマにしたかどうかは私自身からは言わないことにします。他に見てもらいたい部分もありますからね。
ただこうしてあとがきもどきを書き、自分の執筆したものを振り返ったときに、おそらく今回の震災の影響を受けているのだろうなとは思うのです。きっちりと『あとがき』と銘打たず、『あとがきもどき』としているのは私自身の感想が多分に含まれているからだったりします。書き手という要素はゼロにはできないわけですが、読み手としての個人的な意見も入っているということ。
ですので読んでくれた方はここに書いてあることは気にせず、自分なりの感想を持ってくれればと思います。
なお「こんなの読む気にすらならない!」とやられるともれなく書いた人が画面の向こうでしくしく泣くことでしょう。(←もしかするとかなり打たれ弱いのかも?)


まあ今回はこの辺でおしまいです。
最後にあとがきらしく何か書いておくとするなら――絶対零度繋がりでどこかに-273という数字を入れられないかとちらっと考えましたが(総文字数99,727=100,000-273とか)そんな調整をする余裕はなかったです!(え、それが〆?)
by zattoukoneko | 2011-08-01 14:20 | 小説 | Comments(2)
Commented by zattoukoneko at 2011-08-01 14:17
次回の更新は未定です~。
書くペース自体は大変ではなかったのですがある程度定期的に更新するというのは結構疲れるものですね……。
なので小休止を挟みたいと思います。
簡単に言うとネタ切れというやつですねー(マテ?
Commented by 撃壌 at 2011-08-04 01:41 x
お疲れ様でした~
ちょっと最初から読み返してきます~


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