英訳してみた

今回は本当に雑記ですw 前みたいに重くないのでご安心を。最近あったことのお話です。

この前の雑記他人のことを理解することは可能か(言語編)で最後に触れてるのですけど、海外の方が私の書いた小説を読みたいと言ってくれていました。でもGoogleの翻訳にかけてみて全然読めないとすごく嘆いていたのですよね。(ちなみにその人の個人情報はさすがに明かせないですけど、研究者です。物理学関連のものを中心にメディアや文学、歴史に興味を持っておられます)
で、まあなんでそんなことになったかというと、私は日本にある四季や言葉・色から想起されるイメージというのを大事にしていて、それを物語の中に取り込んでいるのだと伝えたのです。で、そういうのって翻訳するのって難しいと思うんです、とこの前までの雑記の内容について語っていたんですよね。(ただし海外にいる方なのでメールでやり取り)
そうしたら逆に興味を持ってしまって。「日本の文化は今世界に広がりつつあるし、文学だって翻訳できるんじゃないか?」と。また「もし君の言うように日本特有のものがあって、それのせいで翻訳が難しいのかどうかぜひとも知りたい」と言われてしまいました。
そんなわけで――書いた小説を英訳してみた(苦笑)

まあ、突然愚痴ですけれど。
あのさあ、翻訳ってシャレにならないほど大変なんですけど? 最初から英語で頭の中で文章組み立てられるわけじゃないからとんでもないほど苦労します。それに(なんかすでに結論ですけど)やっぱり日本語から英語にするの厳しいです。
たとえば第8回電撃掌編王受賞作の『好き好き大好き、だから嫌い』では一人称をトリックに使ってます。(あー、見てない人いるかもしれないのでこれ以上はネタバレ禁止。知りたい人はここ見てきてください。『好き好き大好き、だから嫌い』山本辰則様からの質問 キャラクター・世界観設定 プロット説明 最終的な山本辰則様への回答
で、日本には一人称っていっぱいあるのです。いくつか例を挙げてみますね?
私:女性的、もしくは丁寧な感じ。
僕:男の子ってイメージ。優しさや、大人しめの印象も。
俺:青年の一人称。やや粗野なイメージがするかと。
わたし:私に近いけれど、さらにおしとやかな感じかな?
あたし:元気な女の子って感じがしますよね♪
これまだ一例。それぞれカタカナにするとまた印象変わります。他にも自分の名前を入れて話す人もいますよね。これは親しい友人らや恋人なんかと話すときにはいいかも(だれかれ構わず言ってるヤツ、正直イタい。というか先輩や先生にそれやるなとキレたことあり)。
でも英語の一人称って? 「I」しかないんですよね。だからこの微妙なニュアンスが出せない。
またこの「I」って大文字ですよね? 別に文の先頭になくても常に大文字(ただしスラングやネット用語では小文字になることあり)。これは何故かというと、「自分が絶対」だから。傲慢というわけではないのですよ? ただ自分たちのアイデンティティを絶対視する人たちですからね。ただそうなるとやはり日本人の奥ゆかしさとかが出てこない。一人称による区別もできない。ひたすら「I」しか使わないと男か女かすらわからないという始末。これ……論文とか読んでて、まとめたときに先生に見せたときに、「彼じゃない。彼女だ」と何度も注意された経験がorz

で、話は戻るのですけど、その方がどうしても読んでみたいというので、「長いのはさすがに時間がなくて無理」と断って、最初に翻訳にかけたという『好き好き大好き、だから嫌い』を全文私が自力で(泣きそうになりながら)英訳しますた。
そしたら、「確かに伝わりきらないところがある」と言われました。代わりに英語の特性も活かさせてもらいはして、アレンジしたんですけど。たとえば「秋」はfallなので、葉っぱが落ちるときの動詞にもfallを使ったり。Ginkgo leaves leave into the place. とか書いてみた。
…………はい、ゴメンナサイ。ちょっとやりすぎな気がします(汗)
でまあ、これ終わったから「おしまいぷーん♪」とか思ってたら、日本の文化にさらに興味を持ってしまったようでして。ブログ右上にいる子は何って訊かれたから「Yuki-Onnna」とか答えたらwikipedia辺りで検索したらしくて、「一体どういうものなのだ」、と。「怪kai」とはまた別物なのか? 画像で見るともっと不気味なんだけど?、と質問攻め……。これ、すごい頑張って説明した。全部は説明しきれないけど、とりあえず、「日本は狭い気がするかもしれないけど地域差が大きいので同じ『雪』でも怖いと思ったり綺麗だと思ったりする。だから『雪女』も怖ろしく描かれたり、いいものとして書かれたり、千差万別」と説明。
子の中でさらに日本人の宗教観(というよりは道徳観に近いと私は思っているけど)としてある「八百万の神」とか「色に対する感じ方」とか説明してたら私への小説への興味がさらに大きくなったらしくて(汗) いや、いいことなのですよ。海外の方にも興味を持ってもらえるならそれはそれで嬉しいことだし、英訳すれば自分の勉強にもなるし。それに海外の方と話せば自分も見えてくるものですよ。(それに相手の方も理解しようとすごい努力してくださる方で。それはそれはよい交流でございました。というか続き中)
まあそんなことがありましたので、なら幽霊の出てくる第2回電撃リトルリーグの『卒業宣言』とかも訳してみようかと。あと日本語ではうまくタイトルに反映できなかった『最初で最後の甘いくちづけ』はタイトルを変えて、Sweet Kiss: The Sickness Unto Deathとさせてもらいました。ちなみにキルケゴールの『死に至る病』の原タイトルです。The Sickness Unto Deathは。

結果としてそれなりに満足してもらえたようで。わからないところはいっぱい残っているのだけれど、でも色々と興味を持ってくれたようです。
でも小説の翻訳はもう嫌です(泣) 正式な文書とかとは違って、ある程度崩さなきゃいけないし、先にも言ったように言葉を選ぶのが大変です。書く文章もできるだけナチュラルにしなければならないですし。(でもそんなものスラスラ書けるほど英語の小説読んでないですしねぇ。どうしても文章が堅苦しく、そして無理矢理崩そうとして文法がわからなく……)
でもいい経験になったことは間違いなし。何か英語でも小説書けるような錯覚を起こしたし!(錯覚と自覚してます、はい)
ちなみに一番人気は……『卒業宣言』を訳したDeclaration of graduateでした。なんか、やっぱり穂波と主人公のその後が気になるとか。
とりあえず――Imagine!!、と放り捨てておきました(ぇ
by zattoukoneko | 2010-08-04 09:25 | 雑記 | Comments(1)
Commented by zattoukoneko at 2010-08-04 09:31
なお最後にImagine, please.と言ったのは本当。オチとか作り話にあらず。
でも放り投げたわけではなく、理由があるのですよ。

その方の中に穂波や主人公のその後のことが気になるという感情が芽生えているのなら、それを大事にして想像を膨らませてみてくださいと言ってあります、正確には。
そうすれば彼らは読んでくれたあなたの心の中であたかも本当の人間のように生きてくれるだろうからと。そういうのが本を読んだりすることの楽しみじゃないかと伝えてあります。
(ちなみにそういうのを「萌え」というのだとも教えてみたw)


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