人は他人を理解することができるのか①

今回は雑記として、最近頻繁に考えることについて書いてみようかと思います。タイトルにあるように「人は自分以外の他人のことを理解することができるのかどうか?」というテーマで。
これは実際には前々から思っていたことではあるのですが、ほんとここ最近――せいぜい半月くらいかな?――でとみに考えるようになったテーマです。
ただこれに関して私はここの記事で何かの答えに辿りつこうとは端から考えていません。これは難しいテーマであり、そうそう簡単に答えが出たとは思ってはいけないもの。じっくりと、そして丹念に考えていかなければならないものだと思います。
ま、平たく言えば、ですよ。「そんな簡単に答えが出たらみんな対人関係で悩まねえじゃん?」てことです。私一人があれこれ考えたところで、それはそれで『私だけ』の意見なので意味がないわけですよ。それなりに説得力を持たせたところで、他の人が自分の意見に昇華してその上で賛成・反対を言ってくれるようにならなきゃならないだろうと、そんな風に思います。

さて、何やら雑記のくせに出足から重たいぞw 気付いてはいるけどこのテーマじゃ軽減するの無理w ということでこのまま突き進みまーす。



まず歴史の研究の仕方からいきましょう。
歴史学において「昔より現代の方がより優れている。人間は進歩してきているんだ」という考えをホイッグ主義と呼びます。これは歴史研究をする人間にとても嫌われるものです。(と言いつつ、科学者あがりの歴史研究者にとても多いのですけど)
昔の人のこと(あるいは人ではなくて物や思想でもいいのですけど)を調べる場合、重要なのは「その人が生きていた時代があるだろう」ということ。その人は『その時代』の『そのときの文化』や『そのときの宗教観・道徳観』、また『物質文明』や『技術』、さらには『家庭環境』に影響されているだろうということです。私たちがそれらの背景をしっかりと考えることなく、「ああ、この人はいい人or悪い人」とか「私たちより劣ってる」なんて決め付けるのは強引すぎるのです。私たちはきちんとその人たちの生きていた、そして周りを取り囲んでいた環境や背負っていた背景を知らなければならないのです。
こうした考えは歴史学の中でも特に科学史の分野で盛んです。というのは科学論・科学哲学で一気に議論がなされてそれが波及したからという経緯があるからです。これは――いやあ、説明していったらきりがないので割愛です。大学生が二年かけてようやく片足浸かれるかどうかというレベルなので。私なんかが説明できるわけな、ゲフンゲフン!
ということですのでここは省略しますが、興味のある方へ教科書を紹介しておこうかと思います。良著を二冊。順番に読むのがいいです。科学論の現在サイエンス・ウォーズ
で、この二冊からさらに参考文献をたどったり、注目されてる人物の著作を読んでいくとようやくそれなりに語れるようになる、と。…………うん、二、三年じゃ終わらないね?
まあ、とかく紹介だけはしときまーす。いい本であることは間違いないので手元に置いておいて損はなしです。
さて歴史研究というのはこれを踏まえた上でなされます。まあと言ってもこれ全部やってたらむしろそっちの専門家になるのでざっと目を通す感じですが。(ただし研究者の“ざっと目を通す”は普通の人のそれとは違うので注意)
これを言い出すとやはりきりがないのでもう端的に表わしてしまいますが、「その人自身も、文化も社会も、技術も、そして思想や科学理論も周りのものから多大な影響を受けている」ということです。最後の方の「科学理論についても影響を受ける」というのはSSK(科学知識の社会学)というやつで、以前少し触れた記事があります。ニュートンの万有引力は科学じゃない? ここではちょうど科学史・科学論全体のことも見てますね。駆け足過ぎますけど(汗)
まあこんな理由により歴史学の分野ではいかに相手の時代・文化の中に入るかが重要な鍵となります。
ただし反射性という概念もあります。当然のことながら歴史研究をしている人も「その人の時代背景を背負って」います。例えば今生きている人は“現代”から離れることはけしてできません。だから昔の人をできるだけ当時の目線で見るようにしながらも、そこには“現代”というフィルターが必ず入っているということを知っておかなくてはなりません。
…………まあ、この辺に歴史学や哲学の面白さと無意味さを感じますよねー。これらの学問はその時代のために何か役立つだろと考えて働き、そしてそれは将来また新しい歴史家によって「ああ、この時代はこうだったのねー」と研究されるとわかっててやってることなわけです。まあ、現代から将来は繋がっているわけですし、現代を変えようと思うことは将来を変えようと思うことでもありますね。私たちが“過去”という歴史の上にある現在で生きているのと同じようにです。



と、ここまで書いてみて思いましたが、一つの記事に収まらない気がしてきました(汗) 内容も読みにくいものだと思いますし。
…………一つの記事に収まると思ったんだけど、テーマが重すぎたか。見誤りました。
この後「言葉の壁」についてと「現代社会」について触れる予定でいます。書き進めてはおくのですけど連投するかはわからないです。内容的に一日二日は空けたほうがいいのかな? それとも連日更新にするか。
まあとりあえずここまでを掲載です。続きはもうしばしお待ちくださいm(_ _)m
by zattoukoneko | 2010-07-23 04:18 | 雑記 | Comments(3)
Commented by zattoukoneko at 2010-07-23 04:22
雑記のつもりがよくよく考えたら、普段から自分が小説なんかでテーマにして悩んでいることの一つでした。それは、長くもなりますよねえ……。

そして投稿してから気付く。
  まとめ部分はどこに入る予定なんだ?
と。
Commented by zattoukoneko at 2010-07-24 01:46
雑記というカテゴリを、私は日常的な報告用と思ってつくったのですが、それって「雑に記せるもの」ではないんだと痛感しています。
普段考えていることだからこそ何か伝えたいことがあって、でもそれを言葉にするのはとてつもなく難しいのだと、(前々から気付いてはいたものの)よくよく知った感じです。

ふむ……そう考えると電撃文庫MAGAZINEの最後のコメントとか実はすごい書くの大変なんじゃないだろうか?(ちなみに必ず上遠野浩平と竹宮ゆゆこの二人は何度も読むようにしている。いや、他の方のも何回か読むのですけど殊更にという意味)
Commented by zattoukoneko at 2010-07-24 01:46
今、途中まで書いてみてもっと伝わりやすくなるはず・そのためには構成をきちんと考えなくてはならない、と頭をフル回転中です。
ちょっと明日に(というか今日か)記事の掲載は厳しそうです。今からフルでやれば昼から夕方にはupできるでしょうけど、正直に言って――ここ数日ほぼ不眠不休です。
さすがにまったくってわけではないですけど、常に何か読むか書くかしる感じ。そしてその中にはここの記事のためだけにやってるものだけではないという。(ここはあくまでサブです。収益があるわけではないのでメインにはさすがにできません)

というわけでまあ少なくとも一日は記事掲載は空けると思います。そこはご容赦をいただきたいところ。


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