ジブリ・宮崎駿作品の物語構成(トトロ)

今回でジブリ・宮崎駿監督先品の紹介が三回目ですね。『となりのトトロ』です。
というか三回ってw すでに特集みたいな感じですが、普通に当たり前のことを書いてきたので自分の中では特集と思ってないです(苦笑) 特集やるときは構成からきちんと考えますからね、一応記事にする以上どう説明するのがよいとかざっと頭で考えてはいますが、この三回分はそこまで練りこんでないです。『とらドラ!』はちゃんと構成考えてますからね(もう一か月考えてますけどね!)。


さて、前置きなんてどうでもいいからさっさと『となりのトトロ』の物語構成に移りましょう。

前回、前々回で宮崎駿はテーマとして女の子の第二次性徴、特に初潮をテーマにしていると言ってきました。
ですが『トトロ』は別のものを扱っています。一応時期的には第二次性徴と近いところにあたるのですが。
いきなり夢をぶち壊してしまいますが――トトロは実在しません。
あ、現実にはって意味ではなく、あの物語の中でも存在しないものです。つまりサツキとかメイが見ているものは幻ってことです。
トトロが好きな人にはショックでしょうけれど――いや、私もちっちゃいトトロとか好きなんですよ?――これにはきちんと理由があります。これを以下では見ていきますね。
『トトロ』で扱われているのは、10歳頃からの子供――特に女の子――に起きるある心の中のメカニズムです。
女の人やあるいは男の人でも覚えているかもしれません。この頃、子供って頭の中で「自分の世界と架空の友だち」をつくる傾向があります。ただし時期的に反抗期ほど長くはないですし、初潮のようにインパクトがないので忘れがちなのですね。でもちょっとよくよく思い返してみると――『確かに何か妄想みたいなことしてたかも?』という気がしませんか? また上では「架空」の友だちと言いました。でも完璧に一から想像したものじゃなくてもいいのです。アニメや漫画の好きなキャラと頭の中で会話していたり、実際にいる友人でもその人と頭の中で遊んでいたりしませんでしたか? このときの彼ら・彼女らは「想像されたもの」ですよね?
トトロというのはつまりこの頭の中でつくられた「架空の友だち」なのです。だからお婆ちゃんに「大人になるとそのうち見えなくなる」って言われているわけです(またお父さんとかお母さんも見えていないですよね?)。
ただし宮崎駿はこれを現実の世界の出来事とかなり混ぜてしまっているため(これは物語上そうしたのか、あるいは力不足なのか、どっちかわかりかねます。他のテーマと重ねたというのは……ないとは言い切れませんが、それで主軸が崩れていたら「力不足」ですよね)、このトトロの存在が実際にいる神様とか妖精みたいなもの(別に妖怪でもいいですがw)をサツキたちが見ているのだと観客に思わせてしまっています。
ですがさっきも言ったように「大人になると見えなくなるもの」と作中ではっきりと言ってます。また大人たちにはまったく見えていません。またトトロやネコバスが出てくるのは基本的に夢の中や彼女たちが「一人にされたとき」です。集団で会いに行ってもどうやったって見ることはできないわけですね。
さて、下ではこの子供がつくる「自分の世界と架空の友だち」の、成長に与える役割というものを見ていきたいと思います。

子供が第二次性徴を迎える直前や始まった辺りで、このような「想像の世界」をつくることは前々から(経験的に)知られていました。これは大人になると見えなくなる、とか、大人になるとその不思議な力は消える、といった物語がたくさんあることからわかると思います。あるいは、他人に知られちゃいけない、なんてのもありますね。ただしこれらはきちんと研究されていたわけではないですし、初潮のようなインパクトあるものでもなかったため、そこまではっきりと構成が作られていないように思われます。あるいは別の「成長」と混ぜられている気もします。なので魔法とか現実世界に力を及ぼしたりしますし、宮崎駿も現実の出来事とごちゃ混ぜにして『トトロ』を作ったのだと思われます。またこれらの「架空の友だち」が見えるキャラクターの年齢設定も曖昧だったりしますね。サツキは年齢的にぴったり一致しますが、メイは若すぎですね(一応「人形遊び」や「おままごと」としてトトロを見た、と解釈することはできますけれど)。
この「想像の世界と架空の友だち」ですが、これも反抗期とかで同じで社会に適応するために人間が進化してくる過程で獲得した心理メカニズムということになります。
子供はそれまで社会というものに接してきていません。もちろん学校とか、そこでの友人関係とかはあります。ですが基本的にそれらはまだ「守ってくれるもの」です。一方で大人たちの住む世界は「独立した人間が協力しながらつくっている社会」です。ここには当然競争や対立なども生じますから、厳しいものとなります。
この社会に出ていくことになる第二次性徴の頃、あるいはその直前に行なう心の準備が、この「想像の世界と友だち」ということになります。
「想像された」世界ですから、当然当事者にとって甘い世界です。出てくる友人は優しいですし、世界もかなりご都合主義です。ですが――このときのことを思い出せる方はちょっと必死に自分の中で何が起きていたのか思い返してみてください――そのうちこの友だちらが冷たくなってきます。ちょっと自分の心にぐさっと来るようなことを言ったりします。あるいは現実世界の方で色々な問題に直面すると、そちらに気を取られていつの間にかこの「友だち」に会いに行かなくなってしまいます。こちらは現実世界に重点が置かれているので自分の心の変化がわかりにくいのですが、ようはその「想像の世界・架空の友だち」は甘いもの・現実の社会とは違うものとして捨てていっているというわけです。
このようにしてそれまでの「守ってくれる社会」から「独立しなければならない厳しい社会」へと住みかを移していきます。このときにクッションの役割をするのが「想像の世界と架空の友だち」ということになります。
(ちなみにやや脇道に逸れますが――こうした「大人になると使えなくなる力」や「他人に知られるとダメな能力」というものを扱っている物語は、最終的に大体他の人とかにばれますね? これは現実の厳しい社会との対面を表しており、ここで力が失われるのは想像の世界の破棄ということです。ですからここで成長を迎えたことになり、魔法とかが使えなくなるということです)

で、『トトロ』では主人公たちが成長してくれないのですよね……。だから余計に紛らわしいことになってしまっているのですが。
ただしトトロが「架空の友だち」ということは所々でほのめかされています。ただしこれらを全部挙げていったら切りがないですし、曖昧な表現になっているところもありますからわかりやすいところだけピックアップしていきます。
まず物語の冒頭は引っ越しするところから始まりますね? で、ここで最初に語ってくれていないのですが、お母さんが病気で入院しているということになってます。つまりここで親(あるいはそれに対当する生まれ故郷)から離れたということになります。これは反抗期の始まりの比喩として捉えることができます(ただし、もう一つ役割があります。後述)。
そして「トトロ」はなんかおとぎ話か何かが元になっているって言われています。これはメイが「トトロに会った」と言うとサツキが「絵本の?」なんて聞いてたと思います。ようは何かから想像したものだ、ってここで宮崎駿は言っていることになります。これはさっきの心のメカニズムで言ったように一から「友だち」をつくるのは大変なので、何かを元にしてますってことです。
またマックロクロスケも、最初はおかしな雰囲気としてしか捉えていません。「何かいる!」なんて言ってますけど、あそこではまだはっきりと見えていないはずです。ここにおばあちゃんから「ススワタリだよ」と実際にいるもんだなんて言われるので、それを信じ込むわけですね。つまり想像して友だちをつくる素地ができるということです。それにサツキがトトロに会うのもメイの話を聞いてからですね? 彼女はどうやらメイが元にした絵本の方を信じていないようなので、メイから実際にいるのだと思わされているということになります(だからメイよりサツキの方が後に出会うのですね)。またここではお父さんもメイの手助けをしていますね。メイの話だけだとサツキは半信半疑でしたが、あの後三人でトトロがいるという木のところに行って、「メイがお世話になりました」なんてことを言ってたかと思います。ここでサツキは不思議なものを信じる方に傾いてくれてます。
さて、見えるきっかけですが、これは「厳しい大人の社会」が垣間見えたときですね。特に守ってくれる人がいなくなって、それまでの子供の「守られる社会」から離されたときです。冒頭で引っ越しをし、お母さんが病気になっているのはそのための予備の伏線でもあります。新しい、別の社会へと強制的に放り込まれているわけですね。そしてメイはお姉ちゃんのサツキがいないときにトトロと出会います(ここ、メイの心理が曖昧なんですけどね)。またサツキがトトロに会うのはお父さんの帰りを待っているときですね。バスが来たのにお父さんが乗っていないという「社会の不条理さ」をまず経験してます。またメイも寝ちゃってますね? あれ別に『子供だから眠くなるだろ』なんてバカみたいな理由で入れたのではなくw、サツキを一人にするためですね。二人でいると「守られている社会」にいちゃいますからね(サツキにとっては「守っている」という感覚でしょうが、それはお姉ちゃんだから自然なことと思ってやっていることなので、だからまだ「子供の社会」に属しています)。ラストの方でサツキがトトロに会いに行くのも、メイを見つけられない、どうしたらいいのかわからない、という「現実」の問題に直面しているから会いに行けています。このようにトトロと出会う直前には、何か「現実の厳しい社会」を感じ取っているシーンが挿入されています(まあ、ドングリの木を伸ばしに来たときとか曖昧なところもあるのですが、あそこは夢の中で出会ったということなのでしょう。だからドングリの木は中途半端に芽しか出てないですし、二人して「夢だけど――」なんて騒ぐセリフが入っていることなのでしょう)。

さてはて、「トトロ」は実在しないということは上の説明でわかってもらえたでしょうか? 他にも細々ありますが、それらは判断がちょっと難しいので紹介はしておかないことにします。自分で見るときに色々と探して解釈してみてはどうでしょうか(明かさないのはこの楽しみを奪わないようにって意図もありますw)。
あ、上の説明でも「いやトトロっているし!」と信じ続ける人へ。
別にそれもいいんじゃないかな、って気がします。そういう人にはきっと「トトロ」がそのうちやってくるでしょうし、また私自身物語の中のキャラクターは生きている存在だと思って見ています。というかそのようにキャラクターを捉えてあげないと彼ら・彼女らの心情を深く探ってあげようという気になりませんから(なお、こういうキャラへの愛着のことを「萌え」というのですよ? オタクだけにしかない奇妙な感覚じゃないですから、誤解していた人はご注意を)。

ただ『トトロ』は同じようなテーマを持った作品と違って、「トトロ」とお別れしないですね。つまりサツキとメイは成長していないということ。だからあれ、バッドエンド、なんです。だから物語の最後ではお母さんが帰ってこないんです。病気で入院したまま終わっちゃう。一応いくらか元気になっているのは、そこまでで多少は成長した分ということでしょう(まったく成長してなかったらお母さんには死んでもらわないとなりませんね。より厳しい現実を突き付けるために)。なおEDのスタッフロールの中でお母さんが戻ってきているようなニュアンスの画が入りますが、あそこはそれまでにサツキたちがもっと成長したか、一時的な退院ってことなのでしょう。具体的に触れられていないのでどちらか判別できませんけれど。


んー、今回は『トトロ』の話だけだったからもう少し書けるかな?
えっと宮崎駿監督の作品紹介をする初めに言いましたが、これって簡単な物語構成なのですね? こう言っては何ですが……読みとれて当たり前のレベルです。だって宮崎駿は対象にしている年齢層はそれなりに若い人たちを想定してるんですよね、多分。だからそれなりに読解力のある小学生とかで(無自覚でも)テーマがわかるような単純なものになってます。
こういう古典的な物語構成はもう山のように使われてますし、むしろ使い古された感すらあります。もちろん第二次性徴のあたりの青少年の心の動きというのは重要なテーマですから今後も使われるでしょうが。
ですが、世の中にはもっと複雑な物語構成をとったものがたくさんありますし、特に最近の心理学や脳科学などで明らかになってきた心のメカニズムを取り入れたものはより難しくなります。読書とか本気でしたい人たちはこの辺まで踏み込むレベルに達しないと、作者の掲げているテーマがわからなくなりますよ?
また宮崎駿監督の作品は(たびたび言ってますが)中途半端です。子供向けに、アニメという分野でやったからなのか、あるいは純粋に力不足なのかわかりませんが、きちんと描ききれてない部分がたくさんあります。それを絵や音楽で補ってもらってるという感じです(もちろん宮崎駿自身の感性というものがありますから、そこに魅力を感じるというのも大きいです。そこまではさすがに否定しません。むしろこの面では確かに天才ですね)。このような中途半端なものだから、他の作家はこれをきちんと描いたものを提示しようとしていたりします。私自身もその一人ですね(残念ながら世に出せるレベルではないですが(涙))。
以前――どの記事でしたっけ――『トトロ』と同じ話を作ろうとしたことがあります、なんて書いた気がします。この話は中学のときに出した案ですね。このときは別に上で書いたような心理メカニズムなんてほとんど知りませんでしたが(話が単純ですから)、言わんとしていることはわかるわけですね。そして足りない部分もわかる、と。それで自分なりにきちんと描こうとしたのがそれです。
でも書いていないのは……書けないからです。
途中で「トトロ」は何かが元になっていると書きました。別に「架空の友だち」は一からつくってもいいのですが(そして現実にはそういう人もいますが)、ですが物語である以上見る人にはそれを納得してもらわないといけないわけです。感情移入ですね。となるとわかりやすいのはやはり何か元があるという形にするというのがよいわけですね。ですが――何を元にしましょう? みなさんが物語を書く人間だったらどうしますか?
一つの解決策としては『トトロ』と同じく劇中で何か作品があるとするということです。でも『トトロ』はこの作品について何も触れていないから、わかりにくくなってます。ならば劇中劇を入れなければならないのですが、普通に容量を食います。仮に文庫一冊分でこの話を書くとしましょう(というか私がそれで構成を考え始めたのですが)。原稿用紙で250枚です。この場合、主軸の物語がメインにならないとならないとテーマがぶれてしまいますから、どんなに削っても三分の二はそちらに使わないといけません。となると160枚から170枚くらいですか。そうなると残ってるの80枚とかしかないのです。これ短編の量。これだけで主人公がそこにのめりこんで、自分の中に「友だち」としてつくってしまうほどのものだと納得してもらわなければなりません。また、単純に劇中劇→メインストーリーなんて構成も取れません。これだと最初に読むのが劇中劇ですから、読み手はそっちに頭が行ってしまい、話がメインに移ったときにすぐに内容把握をする準備ができなくなってしまいます。だからやるとしたらメインの中に所々で劇中劇を入れていくしかない。でも――最初の仮定として主人公にはその「友だち」をつくってもらわないとならないのです。途中途中で劇中劇なんてことをやってたらそれを提示するのが遅れちゃいます(一応後から『ああ、ここから想像したのね』と思わせることはできますけど、後から気付いてもらったのではテーマが伝わるのが遅いということですし、あるいは「友だち」を変な形で出していって違和感持たせたまま読み進めてもらうということもできるでしょうが、これじゃあミステリーみたいで、私のやろうとしている「架空の友だちとそれとの別れによる成長」というテーマから外れてしまいます)。それに……「友だち」一人じゃあ「世界」が寂しいので、いくつかの役割を持たせた(性格の異なった)キャラが複数必要でした。一つの物語で愛着がわくキャラなんてそうそう出てこないですから、劇中劇はそれなりの数用意しないといけないというわけですね。……もうむしろ劇中劇だけになるじゃないですか!
ということで最終的にそれらを解決する案として出したのが、有名なキャラを使わせてもらう、ということでした。ようは他の作家の方のキャラをお借りするということです。これは――同人とかなら一応可能でしょうけれど――私としてはやるからにはきちんとやりたいと思ってたので、当然使わせてもらうキャラの製作者の許可をいただかねばなりません。無名の私にそんなことできるわけないですし、また仮に許可がもらえて書いたとしてもそれは応募できるような作品ではないですよね。それに自分の物語に使うための役割を果たしてくれるキャラを選別していくなんていうのはとんでもない労力だというのもあります。ああ、それにどうしたってキャラによって重要度が変わりますが、その場合あまり出番のなかったキャラの製作者様には不快な思いをさせてしまいますよね。だから取りやめたんです。

んー、なんかもうここまで書いたから概要を言っちゃいますね。どうせ書けないストーリーなのですから。
タイトルは(最後の方何にしたかな?)仮題が確か『Dreams』だったかと。一応「友だち」キャラが何人か出てくるという理由から複数形にしてました。
主人公は13,4歳くらいの女の子。ちょっと年齢が高めですが、(後で述べる)解決策のためにこのくらいで設定しました。一応「架空の友だち」をつくるぎりぎりの年齢ですし、許容範囲だと判断しました。
ちなみに最初は男にしようかと思ったのですが――この年代の男の子だと性の方にも目が向いてしまう年頃ですね。妄想の世界ですから普通にやましいことするだろうなあ、と思ってやめました。性描写たくさん入るとそっちに目が行ってしまうのでテーマがぼやけるので。
もちろん女の子でも似たような状況になっちゃう可能性があります。性行為ではなくても疑似的な恋愛とかですね。これは入れたくなかったので、「友だち」は全部同性の女性で統一することにしました。
この女性での統一はもう一つ理由があって、この主人公の女の子は男の子へ苦手意識・嫌悪感を持っていてもらうことにしました。これは過去に男の子からイジメとかを受けたということから派生してます。これは単純にキャラの設定というだけではなく、「現実社会の厳しさ・不条理」を与えるという役割があります。これで「想像世界」への逃避を行なわせてます。
で、まあ途中途中「友だち」とかの役割とかがあるのですが、そこら辺まで説明してると量が膨大になるので省略します(というか昔すぎて覚えてないですorz 書いた紙は残ってるのかなあ)。
この主人公へ与えられる課題は当然のことながら「現実世界へ目を向けること」となります。特に嫌がっている男の子へ目を向けるということですね。
それで、まあ恋愛要素を入れるのは常套手段ということもあり、また上手く機能してくれるので、現実世界の男の子と仲良くなっていく、最終的には恋愛感情を持つということが課題の克服となってます。
当然すぐにはこの感情はすぐに芽生えるわきゃないので、ここはじっくり書くつもりでいて、その際に「友だち」に会いに行く頻度を少しずつ減らしていく構成になってます。これは最初は読み手にはわからない程度のペースで、でも途中から明らかに激減します。気付くか気付かないか、ぎりぎりのラインを狙おうと思ってました(これは実際に書いてみて、そこからまた手直ししないと最終調整できないですが)。
そしてぱったりと行かなくなったところで、その男の子とちょっと喧嘩のようなことでもしてもらうことになってます。当然女の子はその「現実社会の厳しさ」から「友だち」のところへ逃げるのですが――もうこの頃には女の子もそれじゃあいけないと思い始めてる頃です(省略したとこにはこのための伏線が途中で入れられてるんですね)。なので自分でつくりだした存在から、「私たちは夢でしょ」と突き放されるということになります。これが「想像世界」の崩壊になるわけですね。ここはこの「想像世界」と「現実世界」が近づき、主人公の心が成長したことが起こっています。
あとはこれで「現実社会」を受け入れる準備ができたので、男の子と仲直りしてもらって恋愛関係でも始めてもらって終了です。

やば、自分の話で分量とりすぎた。省略しまくってるのに(汗)


まあ、後半私の話で埋めちゃいましたが、このように宮崎駿監督の作品って滅茶苦茶単純な構造論を使っているということです。プロでもなく、特に執筆の勉強をしたことのない中学生の私ごときでも真似できる程度のものだってことですね。ですから世の中にはもっとしっかりしたものや複雑なものがあるということです。色々と読んだり観たりする人はそういう背景まで見れるといいですね。
――え? 『ポニョ』の構成ですか? ……誰か私に教えてくださいw 一回観たけど理解不能でしたww(というか途中で5回くらい中断しました。見続けてられなかったので(汗) まあ本当はいくらかわかってますけど、やっぱりこの人はメカ以外は弱いんだなあと思いました。現実に存在していた生物と架空の生物が混じりすぎてて、それらの役割を解釈する前に思わず呆れてしまいました。どっちかに完全に固定すれば――『ナウシカ』みたいに――もっと見やすくて面白い話になると思うんですけどねえ。新しい挑戦……としては破綻しすぎですし、『もののけ姫』での歴史考証の極端すぎる甘さがありますからね。順当に考えて世界設定を失敗している作品だと思ってます)
by zattoukoneko | 2010-04-20 07:49 | 映像 | Comments(2)
Commented by at 2017-07-20 18:44 x
あなたはすごく、すごくすごくすごくつまらないです
でも好きです
Commented by zattoukoneko at 2017-07-20 20:47
まさん、コメントありがとうございます。

何かの台詞の引用なのでしょうか?
だとしたらすみません。わからなかったので、つまらなく普通の返しをすることになります><

私はいたって平凡な人間で、いわゆる天才ではありません。なので世の中をひっくり返すような発見や発想はたぶんできません。
ですが、ちょっと見方を変えると世界がとたんに素敵に見えるよ、を提供することはできるかなと思ってます。
人や物語に対して、その相手をよく理解しようと向き合う姿勢だけは優れているみたいだからです。
「なんでそんなに利他的でいられるの、キモい」と編集者に言われたこともあります。

私は、私の世界観を豊かにしてくれた多々の恩人によって成り立っていますので。
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