チュアブル1st『Pure×Cure』紹介

できるだけ早く記事を仕上げてみました。訪問者の数が思いのほか急増していたものですから。

さてチュアブルソフトさんの処女作である『Pure×Cure』についてご紹介していこうと思います。なお今回(および次回以降)はチュアブルソフトさんのご厚意ににより画像の提供を受けさせてもらいました。ありがたいことです。当然のことですがそれぞれの画像には著作権がありますので、無断転載は禁じられています。使用したい場合はチュアブルさんの方にきちんと許可をとってください。
さてはて内容に入っていこうと思います。

まあまずは基本情報でしょうかねえ。
発売されたのは2005年の2月11日です。CD-ROM3枚組。
次はパッケージの絵。
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主人公は米倉広海(よねくらひろみ)で、臨時の養護教諭として自分の母校である姫奈学園で二学期の間勤務することとなります。
この設定だと大抵のアダルトゲームメーカーだと女子生徒を取って食い取って食いする話になりそうな気もしますが(というか私も設定見たときそう思ったw)、そこはきちんと純愛ものになっていますのでご安心ください。
メインヒロインは7名。高三生の橘果林(たちばなかりん)、吉野みずき、冠城遙南(かぶらぎはるな)と二年生の神楽坂月乃(かぐらざかつきの)、西原翔子(さいばらしょうこ)、朱雪梅(ちゅしゅえめい)、および幼馴染みで同じ教師である軍司都(ぐんじみやこ)となります。
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で、ストーリーが物書きとしては一番気になるところではありますが、でもゲームという画像がついた作品である以上、そこも見ていかないわけにはいかないですね。
まずはOPを見ていただきたいのですが(絵も音楽もありますから)、これについてはここのブログではupできませんので、チュアブルさんの製品紹介ページやYouTubeでチュアブルさん自身が公開していますのでそちらをご覧ください。
で、肝心の絵についてなのですが、イベントCGなどはやはりやってみてのお楽しみという感じがしますので、あえて紹介は控えていきます。代わりにどこが注目に値するのかを提示したいと思います。
一つに前回の記事で言ったように立ち絵の数が豊富なのが特徴です。次は(立ち絵ではないですが)果林の表情です。
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また制服なんかも各キャラで違っています(先生である軍司都は次の画像では割愛)。
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……自分で紹介しておきながら何なんですが……本気で全員違うんですね。改めてびっくり。なお今回の画像がクリア後に出てくるおまけページからとってきました。また服装にはこれ以外にも何種類もあります。私服もありますし、途中で衣替えもされます(あとはメイド服なんかもありますよー)。あとは髪型が変わったりするキャラもいます。
あとこの画像で注目していただきたいのは、左下と右上の方に各キャラの小さくしたような絵が入っていますね。また次の画像はマップ上での選択肢が出てきている画像。
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こんな感じで各所にかわいい絵が入れられていて細かいところまで遊び心がちりばめられています。
――と、なんでこんな話をしているかというと、実はこういう遊び心を大事にし、細かいところまでこだわっているメーカーさんというのは今後発展していく可能性がとても高いと言えるからです(「エジソン発明会社の没落」の記事の最後でゲームなんかの動向を調べてみると研究課題として面白そうですよ、なんて話をしてましたが、実は私がすでに着手済みです(笑) 色々と難しい側面があって発表がまだまだできる段階ではないのですが、今大手のメーカーさんになっているところほどこういうところにこだわっていることがわかるのです)。なのでチュアブルさんの作品の中にこういうところを見いだせたということは、このメーカーさんは今後大きく飛躍する可能性があると予見できるということです。
さてイベントCGは見せないと言ってましたけど、一つだけ印象的なのをあげておきます。キャラは橘ゆずりというキャラクターで、この絵は『ゆずりは』という作品の表紙になってたので出しちゃいます。またぎん太さんの魅力をとても感じさせる一枚ですので、私自身お気に入りだったりします(それと次作の『あまなつ』でぎん太さんが大きく飛躍したように見えますので、そことの比較も考慮しました)。
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なおこのキャラについては次のストーリー紹介で触れます。


さてストーリーですが、チュアブルさんは前の記事で述べたように主人公が何かを喪失していることが多いです。
『Pure×Cure』の主人公である米倉広海の喪失したのは、高校時代に片想い(というか両思いだったんでしょうけど)していた相手です。それが上の画像の橘ゆずりです。
ゆずりは二年生のときにベランダから落ちて死んでしまいます。広海はその彼女のことが忘れられず、常に形見のヘアピンを持ち歩いています。
そんな彼は、事故で大事な人を死なせたくないという思いから養護教諭になることを決めます。ただし男の保険の先生というのはやはり奇異な目で見られるもの。また広海自身まだまだ経験も浅い。彼に与えられる課題は男性でもきちんと養護教諭の務めを果たせるのか、そして大事な人を守れるのか、ということになります。
この課題に関してはストーリーの前半(衣替えの前)に一度(あるいは二度)試されることになります。この辺りまでは体験版でプレイできますし、性描写も……ちょっとだけはありますけど……ないに等しいので興味を持った方はまずここまでやってみるかといいと思います。
ストーリーの後半では各キャラの個別ルートに入っていくことになります。こちらは全部紹介するなんてことは無理ですし、実際にプレイしてくれた方がずっと感動が大きいはずですので詳述は避けます。……というか本当のことを言えば私には書くことができません。後で言いますね。
とりあえずどんなところが優れているのかについて、構造だけとってきてお見せしたいと思います。
前に書いた「バック・トゥ・ザ・フューチャーの構造」の記事で起承転結の話はしました(起承転結について知らない方はそちらをちらっと見てきてください)。起承転結は今でも物語を描く人にとっては必須の技術ですが、ぶっちゃけ現在の日本ではこんな単純な構造では通用しなくなってきています。特にミステリーの分野では顕著です。今は起承転結ではなく起承転転結、あるいは起承転転転結と、転(つまりストーリーのひっくり返し=読者の驚きの喚起)が複数ないとなかなか認めてもらえません。
『Pure×Cure』においては「これでもか!」というくらいに転がちりばめられています。細かいものも含めると相当な数になります、が、それらを類似したものはまとめて整理すると大体のキャラは起承転転転結が採用されていると考えていいかもしれません。
ただ……私は(ネタばれを防ぐために内容に触れられないこともあって)こうして構造を取り上げることしかできませんが、しかしプレイしていたらそんなのどうでもよくなってきます。キャラクターたちの一言一言、そこに声を当てている声優さんの演技力、後ろで流れている音楽、それらにどんどん引き込まれてしまいます。私自身こうやって構造の方に目を向けることができるようになったのはプレイし終わってある程度余韻が醒めてからです。それまではひたすらその物語の見事さに圧倒されているだけでした。
だいぶ前に『クレヨン王国 月のたまご』の記事を書いています。このときに私が思ったことを書いていますが、本当に素晴らしい作品というのは(きちんと構造も守っているのですが)理屈を超えた形而上のものを読者に見せてくるような気がします。一般的に「華」と呼ばれたりします。これは書き手の才能としか言いようがないもので、言葉にすることは難しいです(文章書きとしては歯がゆい限りです。ネタバレしていいなら少しは書けますけど、今回は制限をかけてますし、どこがいいとか全部書いていったらどれだけ記事を分割せねばならないことか……)。
ともかく、『Pure×Cure』はプレイヤーをこれでもかというくらいにひきつけてやまない作品となっています。今ライトノベルなんかはキャラクター小説とほぼ同義になりつつありますが、この作品ほど各キャラクターが魅力を掛け合わせながらストーリーを展開するものにはそうそう出会えません。キャラクターというものをこれだけ掘り下げて対話させるとこれだけ自然なもので人を魅了するものになるのかと、私は感服するばかりです。


さて、『Pure×Cure』の紹介はこのくらいにしておきます。今回の記事はあくまで構造やどこを見ると面白いのかについて触れただけです。実際には配信されているOPムービーや無料体験版、そして製品版を実際にプレイしてみて体感していただくのが一番だと思います。

最後に――ごめんなさい、ちょっとだけ悪口です(次の『あまなつ』の紹介の記事に繋げるためにどうしても指摘しておかなければならない点です)。
『Pure×Cure』は姫奈という町が舞台で、またところどころに「ヤツキヒメ」という架空の昔話が織り交ぜられています。しかしこの姫奈というのがどんな町なのかがいまいちわからない。私たちの住む現実世界と何も変わらないようにしか思えないですし、あるいはどんな交通手段があるのかとか、近くには海があるのか山があるのかよくわからないという感想を私は持ってます。ただ製作者側はある程度まできちんと考えている節はあります(これがよくわかるのが、ドラマCDである『H4』という作品です。ここで「ヤツキヒメ」についてかなり語られています)。ただそれを感じるからこそ、舞台にもっと入り込みたいのにという感想を持ってしまいました。
まあ、こういう感想を持つということはもっとこの作品にのめりこみたいと思ったということなんでしょうけれど。

追記:最初のほうの記事でコンシューマー版の『Pure×Cure Re: Covery』の宣伝をしています。18歳未満の方やどうしても性表現が嫌だという方はこちらをやるしかないのですが、できることならオリジナルの方をやってもらいたいです。
というのは(FFXIIIでも思ったことなのですが)大怪我をしているのに血が出ていないのがとても不自然に感じてしまうんですね。この点はゲームに関する規制がおかしいと私は思います(だって映像作品では血が出てもいいわけですし、何より人間怪我したら血が出て当然でしょう)。
また(えっとネタバレしてしまうため詳しく言えないのですが)イジメのようなシーンが確かカットされていたはずです。でもこういうことこそ受け手はきちんと目を向けるべきだと感じます。
ということで、できればオリジナル版のほうでプレイしてみてください。
チュアブルソフト公式WEB
by zattoukoneko | 2010-03-05 20:25 | ゲーム | Comments(6)
Commented by zattoukoneko at 2010-03-06 08:02
すでにプレイ済みの方へお願い。

記事内に書いたように私自身がこの作品の魅力を伝えきれていないと感じています。そこでみなさまには感想を書いていただけるとありがたいです。
記事はちょいと小難しく書いてますが、普通に「○○○が好きだー!」と叫んでいただくだけでいいと思います。未プレイの方にはそれだけでもファンがいることが伝わると思いますので。

ただし悪質な書き込みを避けるため、次の点だけ守ってください。
①未成年者や女性の訪問者も多数います。ので、性描写に直接触れるコメントはしないでください。見つけ次第削除します。
②悪質なサイトへの誘導を防ぐため、リンクやURLを書かないでください。自身のHPなどを紹介する場合はタイトルなど検索エンジンで引っかかるものだけOKとします(提示されたものについては私自身が訪問しまして、よいものであればURLなど公開するかもしれません)。リンクがあるものは、それが健全なサイトへのものでも削除していきます。
Commented by zattoukoneko at 2010-03-06 08:02
③不満点も述べていただいて結構です。ただし誹謗中傷だと思ったものは消します。「自分には納得いかなかったー」くらいの簡単な理由があれば管理する私としては判断しやすいです。
④感想書くときにはネタばれしちゃうこともあると思います。そのときは「ネタばれ」って一言断ってくれるといいかもしれません。
⑤あとは――ネチケットは守るのは当たり前ということで。

ここの記事、およびコメントは私が全責任を持って管理いたします。24時間以内に一度はチェックするよう心がけていますので、変な投稿があっても消えるまでお待ちくださいm(_ _)m
Commented by 與華 at 2010-03-06 10:19 x
CFCより来ました。
私はみずきと月乃が好きです!
(これってネタバレかな?)みずきは複雑な乙女心がすごいよかった。果林ルートだとちょっといやな子に見えちゃいますけど(笑)
月乃ルートはただただ涙を流しながらプレイしました。計名さや香さんが泣きながら声をあてたっていうのも納得です。
月乃のことがあるからかな、二年生のキャラはすごくよく見えますねー。
Commented by さたんまりあ at 2010-03-06 13:59 x
CFCより来ました!(その2?)
あちらでsatanmariaと名乗ってるモノです。あちらでは最近お世話になってます?

Pure×CureはPS2版の方しかやってないのであまり大きな?事は言えませんが、そんな者からの感想をば…
物語の展開はありがちと言えばありがちなのですが、そこは飽き飽きとしてしまうありがちでなく、安心して楽しめる、といういい意味でのありがちなので楽しめると思いますよ。…まぁ、それが退屈と感じてしまうヒトもいるとは思いますが…
キャラクターそれぞれがそこにいると感じれるリアリティ(でいいのかな?)のあるお話でしたよねー、確か(うろおぼえorz
そんな中でやっぱり一番は月乃ルートだったなぁ…(若干遠い目
まさにチュアブルの原点!!というカンジの作品だったはずです。

では最後に…
いぃぃぃぃぃぃぃぃちぃぃぃぃぃぃぃさぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっつ!!!大好きだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっ!!!!!!!

……失礼しましたm(__)m
Commented by zattoukoneko at 2010-03-06 19:02
>さたんまりあ様
えっと、他作品への愛の告白は新作内でできることを期待して内に秘めておきましょう(^^;; いや、見て思わず爆笑してしまったのでOKですけどw

えっと、CFCについて知らない方へ。
CFCとはChuable soft Fan Clubのことです。第三作目の『Sugar+Spice!』以降の作品内に同梱されているカードに印刷されたシリアルコードを登録すると入れるものです。詳しくはこの作品のときにでも触れます。
とにかく、そちらの掲示板の方でコメントを求めてみました。訪れたCFC会員様は気兼ねなく思いのたけを叫んでくれると嬉しいです。
もちろん、CFCに入っていない方もぜひぜひ。
Commented by zattoukoneko at 2010-03-06 19:17
ああ、あと皆さまには見えていない情報。
今週の訪問者数(まだ今日が終わっていないからまだ増えるはずですけど)が218です。
ちなみに先週が98、先々週が74です。
この数だけ見てもチュアブルさんへの関心がどれだけ高いかわかると思います(というか私自身びっくりです)。
なお、3月よりも過去では一日の訪問者数で最大を記録したのは電撃メジャーに出たときで40弱。またFFXIIIの記事で30ちょい。先週のエジソン(この人は人気あるので)で40弱、という感じです。そして今回の『Pure×Cure』の記事は54を記録。
このブログだけで判断するのは偏った見方かもしれませんが、注目度はスクエニ<チュアブルなのかも?、って気がします。
(ちなみに一体どこから訪問してるのか気になって、試しにGoogleで「チュアブルソフト」と検索したら、なかなかに上位にここがヒットしました(汗) そういや初期設定で更新PINGがGoogleさんの方に送られるようになってるみたいですね)


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